抱 厚志のオススメ本

知れば知るほど面白い宇宙の謎

【著】小谷 太郎

最近、読んだ本では一番面白かった。 子供の頃に天文学者を目指していた自分は、ブラックホールや宇宙の果ての最新情報など、時間を忘れて読了した。 アインシュタインの一般相対性理論~最新の量子力学まで、分かりやすい解説で腑に落ちる快感がここにある。






プロジェクト・マネジメント
危機からの脱出マニュアル―失敗ケースで学ぶ

【著】デイビッド・ニクソン

どの企業にも命運を賭けたプロジェクトがあり、実際にプロジェクトの失敗で衰退してしまう企業もたくさんある。プロジェクトが傾き始めた時、メンバーは主観的でありすぎると、失敗の回避や脱出方法が見えなくなってしまう。本書は失敗の観点から、プロジェクト管理のあり方を実践的に解説しており、プロジェクトに客観的な視点を呼び戻してくれる一書である。大きなプロジェクトの前に一読をお勧めする。



クラウドからAIへ アップル、グーグル、
フェイスブックの次なる主戦場

【著】小林 雅一

家電、自動車から携帯電話まで、最近の製品が持つインテリジェンスは高まる一方である。このインテリジェンスはAI(人工知能)技術の目覚ましい発展が寄与するものが大きく、早晩、機械が人間に合わせる時代が来るだろう。AIの歴史や概論、今後の可能性を知るには最適の一書。トレンドを読み解くためにも、本書を強く勧めたい。




「見える化」のことが面白いほどわかる本

【著】正木 英昭

見える化のフレームワークを図示しながら分かりやすく説明されており、見える化を通じて、改善実践のポイントの具体化を促進する一書。社内勉強会などのテキストとしても利用できる内容で、現場の改善リーダーには一読をお勧めしたい。







ビジネス・フレームワーク

【著】堀 公俊

知っていそうでよく知らない。使いたいが使えない。そう言うものはたくさんあるが、ビジネス・フレームワークもその一つであろう。毎年、新しいコンセプトやフレームワークが出現しては消えて行く。どこかで網羅的な整理が必要だと感じていた時に出会ったのが本書。専門書を読む前に本書を一読しておかれると、学びのインプットが加速される。





悩める上司に贈る 女性に響く15の心得~女性のキモチと行動編
(悩める上司に贈る女性に響く15の心得シリーズ)

【著】高野美菜子

友人の高野美菜子さんが出版された女性活用に関する一書。これまでに何度か高野さんの講演を聞かせて頂いたことがあるが、経験に基づいた話には、説得力があり、非常に実践的だと感じていたが、その要諦が本書に集約されている。女性の部下を持つ上司諸氏にはぜひ一読頂きたい一書である。




チャンスがやってくる15の習慣―Skill With People

【著】レス・ギブリン

先週、この本を再読したが、再読は20回目くらいになるだろうか。1時間もあれば読めてしまう本なので、人間関係に行き詰まった時に読み返している。 内容は至極当たり前の話なのだが、迷っている時には、その当たり前の基本が見えなくなってしまう。少し冷静さを取り戻し、行動に灯りを灯したいときに一読をお勧めしたい一書。





基礎からよく分かる「近思録」―朱子学の入門書

【著】呂 祖謙, 【著】朱熹,【翻訳】福田 晃市

日本人の重要なアイデンティティである「道徳」。しかし戦後の高度成長以降の金満日本では道徳の重要性は形式化してしまったのではないだろうか?教育は時代を作ると思うが、日本の江戸時代は間違いなく朱子学によって作られたと言えるだろう。失われつつある日本のアイデンティティの原形がここにある。諸玉の金言集。





会議の教科書 強い企業の基本の「型」を盗む!

【著】山崎 将志

ビジネスに求められるスピードやコストの変化に伴って、従来の合議型会議のあり方の限界が取りざたされている。最小の時間、最小の参加メンバーで最大の効果を引き出す会議が求められている。会議のあり方に関する本は多数出版されているが、本書はノウハウだけでなく、訓練方法なども交えながら、独自視点での展開を行っている。会議のあり方に悩む企業に読んで頂きたい。




「戦う自分」をつくる13の成功戦略

【著】ジョン・C. マクスウェル

成功へのノウハウ本は多いが、雑多で浅薄な感が否めない。その中で本書を勧めたい理由は「成功要素のカテゴライズ」と各カテゴリーの内容に重み付けをしてくれる「珠玉の名言」にある。内容は成功戦略について広く浅くを前提にしているが、平明でシンプルゆえに、忘れていたものが手元に戻ってきた様な読後感に満たされる。





論語物語

【著】下村 湖人

30年以上前に初めてこの本を読んで以来、もう10回以上再読したと思う。自分の人生経験の深みが、再読の中で新しい気づきに発展するような良書に出会うことは少ないが、本書はまさにそう言う類の一書である。聖人のイメージが強い孔子であるが、本書における孔子は人間味に溢れ、我々と隔絶したように感じないことで、論語が平明に理解できる。





古代エジプトうんちく図鑑

【著】芝崎みゆき

エジプトの歴史にはずっと興味があったが、書籍が多過ぎてどこから入って良いか分からない。その時に見つけた本書だが、軽く見える装丁とは異なり、話の内容は深くかつ楽しく展開される。神話や歴史観から現地観光事情まで、1泊2日でエジプトに行った気持ちになれる。これからエジプト史を紐解こうとお考えの方にはお勧めの一書。





中国古典の言行録

【著】宮城谷昌光

歴史と言う長い時間を経ても生き続ける史実や言葉は色褪せない。
そこから学ぶことが出来るものは、人間の本質であり根幹であると言えるのではないか。日本の何倍もの有史の時を持つ中国の古典には、今でも生き続ける純度の高い言葉をたくさん発見することができる。ビジネスマン必読の一書。





図解で身につく!ドラッカーの理論

【著】久恒 啓一

20世紀最大の経営学者で哲学者であるドラッカー。
その思想に触れてみたいと思う人は多いが、膨大な著書のどこから手を付けたら良いのか分からない人も多い。
本書はドラッカーの思想を俯瞰し、図表などで分かりやすく解説した好著。
まずは本書でドラッカーの思想の全体を把握し、個別の書を紐解くことをお勧めしたい。



人生の扉をひらく「万能の鍵」

【著】ラルフ・ウォルドートライン

長く読み続けられる本には、社会に行き続ける含蓄がある。本書は1897年の刊行後数年で150万部以上ものベストセラーとなり、以来20カ国以上の国々で翻訳され、刊行後100年を超えた現在も読み継がれている。人生の扉を開く真髄は100年前も今も変わらない。






人が育つ会社をつくる

【著】高橋俊介

この本は初版が発刊された2006年から何度も読み返している。社会における価値観の変化で、働くことの意義も多様化しているが、企業にとって人材を育成することの重要さは変わらない。人材育成ということを企業の観点だけでなく、従業員側からのキャリア形成にも気付きのある一書である。





スタンフォードの自分を変える教室

【著】ケリー・マクゴニガル

年末年始の休暇で本を読み漁ったが、本書が飛びぬけて面白かった。話の内容は一瞬ありきたりに思えるが、それをWillpowerに変えて行くシナリオに思わず引き込まれてしまう。スタンフォード大学の超人気講義と言うのは過大広告ではない。自分を変えたい人にお勧めの一書。






文庫版三国志完結記念セット

【著】北方 謙三

本には性別がある。男性的な本、女性的な本、中性的な本などだが、著者の本は限りなく男としての究極の生き様を表した男性的な本である。好漢として如何に生き、如何に死ぬのかを自分の傍に引き寄せる力を感じる。単なる歴史小説やハードボイルドと言うジャンルで決め付けてしまいたくはない一書であり、心の中に登場人物の生き様が鮮やな残像として存在し、自分の心が折れそうになった時に現れる気がする。男(漢)としての生き様を考える時に読んで頂きたい一書。